【徹底検証】新人フリーランスは仕事を断らない方がいいのか?【やりたくない|人間関係を壊さず|勇気|安い|理不尽】
こんにちは!めお(@meeowmiya)です。
ボストンでフリーランスイラストレーターとして世界を相手に仕事しています。
こういった意見について、本記事では、実際にフリーランサーとして生計を立てている私の考えを解説したいと思います。
フリーランスを始めるにあたって、高単価、やりたい内容、良い取引先など、仕事を選べるようになるのは最初の目標です。
私はくる仕事ぜんぶにyesと言わないとそこまでたどり着けなませんでした。
それでは詳しく見ていきましょう。
目次
単価アップの風潮で抱いた自己嫌悪
フリーランス界隈では今も昔も
- 安価で仕事を受けてはいけない
- 理不尽な相手と仕事してはいけない
- 理不尽で安価な仕事を受けないことで市場がよくなる
という声が大きいです。
フリーランス初期、このアドバイスですごく病みました。
仕事が少な過ぎてどれだけ安く理不尽でも受けるしかなかったからです。
安い仕事や理不尽な納期で仕事を受けるたびに「自分は間違ってる」「市場を悪くしている」「フリーランス失格」という自己嫌悪に苛まれました。
そんな時、ひとつのYouTubeビデオに救われました。
フリーランスから始めた映像作家マット・ディアヴェラはフリーランス初期、結婚式、還暦祝いやバル・ミツヴァ(ユダヤ教の七五三のようなもの)のビデオまで、魅力的でなくても、くる仕事すべてにyesと言っていたと告白しています。
「経験」は「人よりやること」でしか補えない
フリーランス初期は人脈もなく、クライアントと仕事をする経験が圧倒的に足りません。
これは画力や文章力など、所謂スキルと呼ばれているものに加えて限られた時間とリソースで一番効果的に要望を実現できるための数々の小さなソフトスキルの総合点に近いです。
始めたてのとき、2週間に1回2万円の仕事しか入ってこないなら、それをとるしかありません。
経験では、この下積み期にどれだけ本気で取り組むかで、その後が大きく左右されると思います。
ギャラが安いことは冒険することへのリスクが低いという意味です。
その間に徹底的にトライ&エラーを繰り返し、ソフトスキルを身につけられた人はその後ものすごく強いです。
「ギャラが安いから本気を出さない」では仕事が来なくなる
フリーランサーとして信頼できるソフトスキルには以下のようなものがあります。
- 正しいタイミングで正しいコミュニケーションができること
- 実現したい要望をうまく引き出す質問、応答、提案ができること
- 限られた時間と予算内で要望に合ったアイディアを生み出せること
- 限られた時間と予算内で必要な技術を習得できること
- 仕事をする、という文脈で、必要なスキルを既に持っていること
これらを習得できるようになるには、品質を含めた高品質の取引の体験を何の期待もなく届けることが唯一の方法です。
ギャラが安いから本気を出さない、というのは時間の無駄です。
この機会を生かしてどれだけ習得できるかが初期段階の勝負です。
ギャラ以外に得られるものが爆発的に多い
フリーランス初期では学ぶことがものすごく多く、正直ギャラ関係なく元を取れるような経験ができると思います。
例えば新規クライアントから見積もりを聞かれたとします。
今まで案件を受けてきた人にはだいたいの予算をすぐに答えられます。
一方で仕事を受けたことのない人は相場をリサーチするところからのスタートで、遅れをとります。
この遅れを解消するためだけにでも、仕事を受ける価値はあると思います。
また、案件をこなしている人は、クライアントがなぜ外注しているか(=自社では対応しきれないから)の自覚が芽生えます。
そうすると正しい質問、返答、提案ができるスキルが身につきます。
すると今後もっと大きな仕事でも任せられる/できる自信に繋がります。
さらに実際に仕事をすることで、仕事をとる・とらないを決める基準を考えギャラ交渉を実践する機会が増え、より盤石な自分ルールを作り上げることができます。
基礎スキルの成長曲線はある程度経験を積むと頭打ちになります。
単価をあげたり「仕事を選ぶ」のは基礎スキルの成長が止まってからでも良いと思います。
雪だるま式に仕事が増える
不思議なことに、本気で取り組んでいると人の目にとまるようになります。
クライアントから他企業への紹介や、取引している個人の転職によってあなたの評判はどこまでも広がるようになります。
成功しているフリーランサーなどを見ていると、一定地点まで到達すれば、良い評価を積み上げている人は仕事が雪だるま式に増えます。
全てにyesという時期は必ず終わる
仕事が増えてくるとすべてにyesという時期は必ず終わります。
繰り返しになりますが、一度しかないこの下積み期間に安い案件でも本気で取り組み、高品質のものを生み出し続けたことで今の自分があると思っています。
仕事を選べなかった昔の自分はフリーランス失格ではない、と私は個人的には思います。
逃げないといけない時は逃げよう
とは言え、あまりにもブラックだったり自分に悪影響がありそうだったら、遠慮なく断りましょう。 👇の記事では人間関係を壊さずに案件を断る方法をまとめています。
まとめ
以上、「新人フリーランスは仕事を断らない方がいいのか?」でした!
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