イラストレーターになるために私が通った学校【スクール選び | 世界で活躍するプロが教えます|イラスト上達|売れるイラスト】
こんにちは!めお(@meeowmiya)です。アメリカでフリーランスのイラストレーターとして活動しています。本記事では
という疑問にお答えし、私がプロのイラストレーターとしてのスタートラインに立つために通ったスクールをまとめました。
この記事を読むことで得られることは以下の通りです。
- あなたに合ったスクールの選び方がわかる
- プロとしての準備に費やした学費と時間の基準がわかる
- 実際のスクール選びの基準と、得られた満足度がわかる
私の略歴と通ったスクールは以下の通りです。
略歴
アメリカ在住フリーランスイラストレーター。アメリカ、日本、中国、ドイツ、カナダをはじめ、世界中からイラスト案件を受注。
👇スクールに通い、これぐらいの画力になりました
基本スタンスとして、イラスト系の学校のほとんどは「金払って見込みがあることを見せられたら教えてやってもいい」みたいに感じ悪く「高額な割に何も学べない」ところがほとんどです。
しかし、良い教育機関は存在するので、良い学校を慎重に見抜く力とやり抜く努力さえあれば学校に通うことは賛成派です。
「何がなんでも独学」は効率が悪いと感じますし、一方で詐欺まがいのスクールが多いことも事実です。
それでは詳しく見ていきましよう。
目次
スクールにかけるべきお金について
「スクールに通うべき」という意見については意見が両極端ですが、個人的には習い事や趣味の範囲をでない程度ならお金をかけるべきだと思います。
習字でも水泳でもピアノでもサッカーでも何でもいいのですが「『習う』選択肢をとらないこと、独学でやることにこだわる」のは本質を見誤っているように思います。
独学でやるにしても設備投資したり参考資料や本を購入する時点でどの道お金はかかりますし、正しい初期投資を教えてもらう意味でも「習うこと」から始めるのは何も悪いことではないと感じます。
一方で、高額な割に何も学べないスクールが多いことも事実です。
特にアート・イラスト系はプライドが高いというか「金払って見込みがあることを見せられたら教えてやってもいい」みたいな感じ悪い人がほとんどです(うまい人に限ってプライドが高く性格が悪いのは個人的には余計に残念です)。
このような不幸に見舞われないためにもスクール選びは慎重に行うことをオススメします。
自分に合ったスクールの選び方
私が自分に合ったスクールを選ぶ上で気をつけているのは以下です。
- 感じ悪いところはそれだけでアウト
- 「絵のうまさ」でなく「教え方のうまさ」で講師を選ぶ
- フェアな関係を築ける講師を選ぶ
それでは、私の経験談をもとにスクール選びの決め手や実際の経験談についてみていきましょう。
プロのイラストレーターになるために私が通ったスクール
- 専門学校の夜間コース(半年間週2で8万円)
- 美大受験のための個人経営画塾(月謝2万5千円)
- 有志の週末裸婦デッサン会(1回2000円)
これらを合計2年半続けることで、鉛筆の持ち方がわからずフォトショやイラレを作れなかった状態からプロとしてのスタートラインに立つことができました。
①専門学校の夜間コース
今はなくなってしまいましたが、大阪モード学園夜間グラフィックコースに通っていました。
当時大学院生だったため昼間は大学に通い、夜に週二回梅田駅まで出て2時間授業を受け、宿題をこなして講評を受けるというスタイルで、半年でコースを修了しました。
主にフォトショ、イラレの使い方と基本的なデザイン理論を学びました。
学んだこと
フォトショ、イラレ、グラフィックデザイン
きっかけ
通うことになったきっかけは、当コースのフルタイム生徒である高校の同級生に勧められたことです。
もともと私はデザインをすることは好きで、WindowsペイントツールやGIMPなどの無料ツールを趣味程度に使っていましたが、限界はあるし、ちゃんと勉強したいなと思っていました。
と相談したところ、
- 夜間生徒でも学割でCC(当時はまだソフト売り)を安く買える
- 同学園他学科のフルタイム生徒にも人気の夜間コース
- コンペに出せる程度の作品は作れるようになる
と勧められました。彼女は中学からずっとイラストを描いており、専門学校に入ってからの上達がめざましかったのを継続的に見ていたので「きちんとした学校だ」と判断する決め手になりました。
また学費も安く、もし仮に何も学べなかったとしても学割で割引かれる額だけで十分元をとれると判断したのも精神的なセーフティネットになりました。
満足度 ★★★★★
モード学園で学んだスキルは現在イラストの仕事をする上での基礎になっています。
教員のサポートも手厚く、設備も揃っているため、非常に満足のいく経験でした。
②美大受験のための個人経営画塾
美大受験のための個人経営の地元の画塾に2年半通いました(今は閉校しています)。
美大受験の科目である鉛筆デッサン、アクリルガッシュ、水彩、色彩構成などを学びました。
学んだこと
デッサン、水彩、アクリルガッシュ、色彩構成
きっかけ
画塾に通った理由はメディカルイラストレーション大学院を受験するためのポートフォリオづくりのためです。
大学生になるまでいわゆる「美術の勉強」はしたことがないため、鉛筆の握り方すらわからない状態ではポートフォリオの作りようがありませんでした。
前半1年半で基礎を学び、後半1年でポートフォリオづくりを行いました。
こちらも美大に進学した高校の友人に勧められて通う運びとなりました。
画塾やスクールの選択肢はたくさんあり、何校か見学にいきましたが「金払って見込みがあることを見せられたら教えてやってもいい」みたいな感じ悪いところがほとんどで、画塾に通って美大に進学した友人に「こんなもんなのか?」と聞いてみたところ「だいたいそんなもんだし、そういう高額な割に何も学べない画塾がほとんどだと思って慎重に探した方がいい」と彼女の通っていた画塾を勧められました。
講師は謙虚で現実的な方で「海外大学院受験のためのポートフォリオを作りたい」という私の特殊なリクエストにも「何が必要なのか調べてもらう必要はあるけど、要望にあったカリキュラムを組んで進めることはできる」という非常にフェアな意見を頂いたため、通学を決めました。
満足度 ★★★★★
研究の合間に通っていたため時には不規則にしか参加できなくても対応してくださり、美大受験とは全く違うカリキュラムを組むという厚かましいリクエストにも真摯に応えて頂き、ポートフォリオに必須とされる裸婦デッサンを時間をかけてやるためにご友人にモデルを頼んで下さったりと、とにかくお世話になりまくりました。
入試のために推薦状を書いて頂き、あまりに熱意を持って推薦して頂く内容だったので泣いてしまうということまで…😢大学院に合格できたのもひとえにこちらの画塾のおかげです。
詐欺みたいな画塾ばかりの世界でも良い学校は存在するという視点は私の画塾経験から来ています。
有志の週末裸婦デッサン会
海外大学院入試のポートフォリオでは「裸婦デッサンが最重要」とあったため、ポートフォリオ作りのために参加しました。
裸婦デッサンにはモデルを雇う必要があり、👆の画塾だけでは鉛筆の握り方もわからなかった私が長期的に練習できる設備がなかったため、週末裸婦デッサンに参加することを講師に勧められ
- 裸婦デッサン会で作品を作る
- 画塾に持ち帰り好評してもらう
というスタイルで作品づくりを続けました。
学んだこと
裸婦デッサン
きっかけ
住んでいた神戸からアクセス可能で、毎週という頻度でやっていた裸婦デッサン会はひとつしかなかったため、自動的にそちらに通うことになりました。
お金を払えば誰でも参加できるスタイルで先生はおらず、好きに描いて交流することがメインの教室でした(今は閉校しています)。
満足度 ★★★☆☆
練習量を積むという意味では非常にお世話になりましたが、他での経験に違わず「まだまだですね」と批判的に言われる割に生産的なフィードバックはしない人がほとんどだったので、通い続けるのは精神的に結構しんどかったです。
画塾の講師に生産的なフィードバックをもらえる環境だったからよかったものの、裸婦デッサンに通い続けるだけでは一切上達せずにイヤになるだけだっただろうなと思います。
オンラインスクールもオススメ!
東京近辺以外で社会人が通えるスクールを探すのは当時、相当難しかったです。
ですが、最近は住んでいる場所に関わらずオンラインスクールでスキルを身につけることができる素晴らしい時代になりました。
イラストやデザインの勉強は、学校を卒業しても続きます。新しい技術やトレンドについていくためには普段からの勉強が欠かせません。
オススメのプラットフォームを掲載しますので、ぜひ参考にしてみてください!
レベル別にじっくり学習したい人におすすめ。デザインやイラストが網羅されており、イラレやフォトショなどもマスターできます。デザインやイラストを学びたいあなたのファーストステップを応援します。
まとめ
以上「プロのイラストレーターとしてスタートラインに立つために私が通ったスクール」です!
私はスクールに通った結果画力がめちゃくちゃ上がりましたし、正しいスクールさえ選べば同じような良い体験は可能だと確信しています。ぜひ検討してみてください。
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