海外移住すると年金は受け取れるのか問題【任意加入|国民年金|厚生年金|iDeco|つみたてNISA 】
こんにちは!めお(@meeowmiya)です。
こういった疑問にお答えし、本記事では、アメリカ在住8年目の私が「海外移住した際の年金受け取れるのか問題」について解説します。
この記事を読んで得られる知識は以下の通りです。
- 海外移住するときに必要な手続きがわかる
- 海外移住し、保険料を支払わない期間があっても年金が受給できる条件がわかる
- 海外移住した後も年金に任意加入する方法と、した方が良い条件がわかる
結論から言うと、条件さえ満たしていれば、海外移住しても年金を拠出することも、年金を受け取ることも可能です。
しかし、海外移住前に事前に準備する必要があります。
それでは詳しく見ていきましょう。
目次
「海外移住」とはそもそもどういう状態か
まず、こう言った疑問にお答えします。
国民は「住民票」によってどこに住んでいるかを政府に報告しています。
本記事における海外移住とは「住民票が海外転出」になっている状態を指します。
1年以上の期間、海外に滞在する場合は住民票の海外転出が義務づけられています。
支給条件を満たしていれば、海外でも年金は受け取れる
まず結論から言いますと、支給条件を満たしていれば、海外でも年金を受給することができます。支給条件は次の通りです。
- 10年以上、年金を納めていること(免除期間も含む)
- 65歳以上であること
受給資格要件はもともと25年でしたが、2017年(平成29年)8月に10年に短縮されました。
つまり65歳までに10年以上、年金を納めていれば年金は受け取ることができます。
海外でも年金は納められる(満額もらうために必要)
海外転出した場合、年金支払義務は免除されます。
つまり、海外移住中は、法律的に日本の年金を納めても納めなくても問題ありません。
一方で、年金を満額受け取るためには海外にいても年金を納め続けることをオススメします。
年金は、保険料を納めた期間が40年間(480ヵ月)で満額になり、納めていない期間分は減額されます。
つまり、支払わない期間分の年金は受け取れません。
海外移住中も年金を支払いたい場合(=年金を満額受け取りたい場合)は国民年金への任意加入ができます。
お住まいの自治体の市役所・区役所の国民年金係にて手続きができますので、海外転出届を出すタイミングで手続きしましょう。
社会保障協定国に移住した場合は、日本の年金加入期間に加算される
次の国のどれかに移住し、移住先の国で年金を納めていた場合は、日本の年金加入期間に海外での年金加入期間をプラスすることができます。
- 社会保障協定締結国
アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、ドイツ、韓国、ベルギー、フランス、オランダ、チェコ、スペイン、アイルランド、ブラジル、スイス、ハンガリー、インド、ルクセンブルグ、フィリピン、スロバキア、インド、ルクセンブルグ、フィリピン、スロバキア、中国
例えば、日本で5年しか年金制度に加入していなかったとしても👆の国で35年加入していた場合、40年間年金に加入していた計算になります。
海外在住者が知っているとお得な年金情報 - ライフメイツ
日本の年金は10年以上加入し、保険料を払わなければ老後に受給できません。しかし海外居住者については短期間の加入でも受給することができます。
確定拠出年金(iDeco)について
年金の一種である確定拠出年金も、支給可能な年齢になれば受け取り可能です。しかし、確定拠出年金には海外転出している間は追加して拠出することができなくなるのでご注意ください。
まとめ
以上、「海外移住すると年金は受け取れるのか問題」でした!追加でわかったことがあれば随時更新していきます。
アメリカへの移住者は、アメリカでの年金制度もぜひご検討ください。
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