3か国語目からは爆速で習得?8か国語以上話すルームメイトに聞いた話
こんにちは!在米10年目、現地企業勤務のめお(@meeowmiya)です。
英語をはじめ、言語を習得するのは長い年月と努力が必要で、大変ですよね。
しかし、ごく稀にですがすごいスピードで言語をマスターできる人がいます。
本記事ではこのような疑問に対するひとつのヒントとして、8ヶ国語話すフィリピン人のルームメイトの話を紹介します。
現地企業で働いたのち独立し、主な仕事相手がアメリカ人であることからアメリカで英語を日常的に使って生活しています。
本記事でお話しするルームメイトも、アメリカ生活の中で出会いました。
彼は留学経験なしで8ヶ国語を習得し、それもフィリピンからアメリカの大学に留学生として受かるぐらいなので、それぞれの言語をネイティブレベルで使いこなせるぐらいのスキルを持っています。
この記事では、彼がどうやって言語をマスターし、話すことができるのか、彼に教えてもらったロジックややり方について紹介します。
これを読めばもしかしたら、あなたも彼のように爆速で言語を習得できるかもしれません。
目次
8ヶ国語話せるルームメイトの話
家賃が高騰するアメリカ都市部では、お互いに知り合いでなくてもルームシェアをすることで家賃を下げることは一般的です。
本日お話しするルームメイトも、ルームシェアを通じて偶然出会い、出会ったときは既に8ヵ国語を話せる状態でした。
彼の母国語のフィリピン語の他に英語、スペイン語、フランス語、スワヒリ語、ドイツ語、中国語など、似た言語郡の言語だけでない非常に豊富な言語を話せました。
また、彼はこれらの国へ留学経験がなく、全ての言語を国外で、しかも独学で学んでいます。
彼にとっては、適切な教材と正しい勉強法があれば、言語はどんなものであっても自分でマスターできるものです。
一緒に住んでいるときは、オランダに行くからと、オランダ語をたった3ヵ月でマスターしていました。
次の章からは、彼がどのようにしてこれらの言語を話せるようになったのか、彼から教えてもらった方法と理論を見ていきます。
一番大変なのは、言語を切り替えるスイッチを脳内につくること
ルームメイトによると、言語の学習で最も難しいのは「脳内に言語を切り替えるスイッチを作ること」だそうです。
それぞれの言語をスムーズに切り替えられるようになることが、成功のカギとなるとのこと。
どういうことなのか詳しくみていきましょう。
初めて外国語を学ぶ時、私たちは新しい語彙や文法を覚えます。
しかし勉強の段階では「①時間をかけて考えれば言語が出てくる」という状態で、「②母国語を話すときのように自然な早さで言語が出てくる」という言語をマスターできたと呼べる段階には及びません。
言語学習では、①から②に行くまでが一番大変と言っても過言ではないでしょう。
能動的に考えなくても会話のスピードで言語が出てくるようになるには
多言語切り替えのスイッチが形成されると、前章の①から②にいくまでのスピードが劇的に上がり、その結果言語習得のスピードも爆速になります。
初めての外国語学習では、単語やフレーズを一つ一つ丁寧に話すことから始めます。
しかし、ネイティブスピーカーの言語処理、いわゆる「言語脳」が身につくとより速いスピードで、能動的に考えていなくても自然に言語が出てくるようになります。
このスピード感は、外国語の教材で勉強するのでは習得できません。
誰もがアクセスできる形で言語化ができていないテクニックであるため、ルームメイトのように「コツをつかんだ人だけができる」状態になっています。
3ヵ国語覚えれば「多言語を切り替えられる」脳になる
👆で述べたような「能動的に考えていなくても自然に言語が出てくるようになる」状態に脳を持っていくには、とりあえず3ヵ国語をマスターすることが最初のステップなようです。そ
の理由を解説していきます。
1ヶ国語だとスイッチがない
母国語だけを話せる場合、当たり前ですが母国語以外に切り替えられる言語がありません。
これをテレビやラジオに例えると、「ずっと一つのチャンネルがついているだけ」の状態で、変化を起こすために何もできない状態が維持されます。
当然、スイッチを行う脳の機能は存在せず、脳をトレーニングすることもできません。
2ヶ国語だとオン・オフのスイッチ
二つ目の言語を習得するときは、脳の状態が少し変わります。
新しい言語を習得するには、新たな語彙、新たな文法規則、新たな発音パターンを学ばなければならないため、母語と比較しつつその違いを区別していきます。
このとき、母国語と外国語を切り替えるために、脳内に新しい「スイッチ」が必要になります。
今まで同じ電波しか流れなかったテレビやラジオに「チャンネル」という新しい概念が生まれます。
最初はたまにしか電波が入らない新しいチャンネル(言語)ですが、脳をトレーニングすることによって、2つのチャンネル間において「考えなくても無意識に言語が出てくる」という状態ができると、2つの言語間を自由自在に切り替えることができます。
しかしバイリンガルでは言語学習をマスターしたとは言えません。
バイリンガルは「片方の言語を話していないときはもう片方」という風にしか脳をトレーニングできないからです。
3ヶ国語はマルチチャンネル
3ヶ国語以上マスターできるようになると、脳内の言語スイッチは「マルチチャンネル」へと進化します。
これは2ヵ国語のスイッチのように、2つのチャンネルしか選べない状態ではなく、テレビのリモコンのように、どのチャンネルを見るかを自由に選べる状態です。
ここまでくると、あとは何ヵ国語言語を覚えてもチャンネルの数が増えるだけで「複数あるチャンネルから自由にひとつ選べる」という状態は変わりません。
以上が3ヶ国語以上マスターできたら、新しい言語を学ぶ速度が非常に速くなる理論です。
その他のTIPS
こう言った方向けに、どうすれば早く言語をマスターできるか、彼に教えてもらったTIPSをいくつか紹介します。
教材は最低限学んだら早めに切り上げて実践に移る
教材はあくまで足がかりであり、言語を完全に習得するための第一歩でしかありません。
教材は基礎的を学ぶための素晴らしいリソースですが、実際には、教科書でカバーしているのは言語のほんの一握りです。
そのため、いかに早く教材から卒業し、学んだ知識を実践で活用できるかが重要となります。
基本的な知識を身につけたら、早めに教材から離れて本や会話、ニュース記事など、実践へと移ることがおすすめです。
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SNSや現地ニュースなど、生の情報を追う
ネイティブが使う生の言語に触れるためには、SNSやニュースサイト、YouTubeなどを使って最新情報をキャッチアップしましょう。
また、ただ読んだり聞くだけではなく、必ずアウトプットに繋げることも大切です。
ニュースなどについて議論したり、SNSにコメントすることによって、言語習得をさらにスピードアップすることができます。
「The Japan Times Alpha」は英字新聞社ジャパンタイムズが発行する、英語学習者向けの週刊紙です。その週に起きた重要なニュース、世界中のトレンドなどの英文記事を無理なく読み切れるボリュームで掲載。和訳・解説付きなので、辞書をひく手間を省いて効率的に多読が進みます。
対等な立場の友だちなどからフィードバックをもらう
新しい言語を学ぶ上では、できれば講師だけでなく、その言語を話す友人に会話に付き合ってもらうことも大切です。
講師からのフィードバックはどうしても言語学習の「メソッド」に従ったものに偏りがちです。
また、かなり早期の段階で、ある一定以上のレベルに達すると「教えられる範囲外」として教えてもらえなくなります。
友だちに付き合ってもらう場合は必ずフィードバックをもらいましょう。
人間関係を深めるというリアルな要素と並行することで、言語上達をさらに肌で感じることができるはずです。
まとめ
以上、「3か国語目からは爆速で習得?8か国語以上話すルームメイトに聞いた話」でした!
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