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海外移住者の私が考える日本に住むメリット・デメリット【海外フリーランスが教えます|日本オワコン|脱出】

こんにちは!めお(@meeowmiya)です。アメリカでフリーランスイラストレーターとして活動しています。本記事ではアメリカ在住8年目の私が「日本に住むメリット・デメリット」についてお答えします。

海外移住に興味があるけど、やってみたことがなくて、実際にどんな感じかわからない。日本で当たり前なことが海外ではそうじゃないこともあると聞くし、日本での生活と海外での生活を比較したい

という方にオススメの記事です。

筆者は日本生まれ日本育ちで、アメリカで大学院をでて現地で働いています。

本記事では、日本・海外どちらでの生活も経験した経験に基づいき、日本でのメリット・デメリットを解説していきたいと思います。

筆者経歴

  • 日本生まれ日本育ち
  • 大学院留学のためアメリカに渡米
  • 現地企業に海外就職
  • フリーランサーとして現在に至る

海外生活を目指して実現した以上、海外生活に魅力を感じているのは言わずもがなですが、海外に住むことによって今まで見えなかった日本の良さも見えてきました。

日本の方が合うか、海外の方が合うかは人それぞれですので、メリット・デメリットを見比べて役立てて頂ければと思います。

それでは詳しく見ていきましょう。

日本に住むメリット

①安全

日本は世界でも有数な安全な国です。

夜10時を過ぎて街中を歩いたり、公共交通機関を使っても死なない、というのは世界的に見ると実はかなり少ない事例です。

一例として、アメリカでも治安の悪い地域は夜に銃声が聞こえ、窓には鉄格子がはまっていて「歩くだけで死ぬかもしれない」ので、絶対に車で通るなどの暗黙のルールがあります。

住む場所やホテルを選ぶ際に治安を見なくても死の危険がない日本では非常に安心感があります。

②医療制度が充実している

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日本では高額な最先端医療を国民保険で貧富の差なく受けられます。

私の住むアメリカでは、そもそも医療費が高額で、救急車に乗るだけで日本円にして5万円かかりますし、出産後もその日のうちに退院させられるという状態です。

更に入れる保険によって受けられる医療費が変わるシステムで、命の重さや健康状態が「お金を持っているかどうか」でぜんぜん違います。

「お金がないから」という理由で大けがしても病院にいけない人もいる海外に比べて、風邪やものもらいなど、ちょっとしたことでも気軽に医療を受けられる日本の医療制度はとても充実しています。

③社会保障が充実している

貧富の差が広がってはいるものの、日本の「弱者も必ず救う」ボトムアップの社会保障は素晴らしいです。

貧しければ生活保護がうけられ、障がい者手帳があることで優遇制度も利用できます。

比べると、海外では実質機能していない社会保障がたくさんあります。

精神を病んでも保障がない・虐待から逃れるためなどの理由でホームレスになり、社会復帰できない人がたくさんいます。

健康で仕事もあるうちはいいですが「いつ転落するかわからない」恐怖と隣り合わせの状態です。日本ではこのような心配をしなくて良いです。

④言語の壁がない

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世界で日本語が公用語の国は日本だけです。

当たり前ですが、海外移住するにあたっては外国語を覚えることがほぼ必須です。

言語は生活において非常に重要な役割を果たすため、思い通りに使いこなせるまではストレスが大きいです。

このような言語の苦労をしなくても生活できるのも日本の良いところです。

⑤安価で良質なサービスが受けられる

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サービスの質がよく、値段も良心的です。

海外ではラーメンを食べるのに$20(2500円程度)かかるのが普通ですが、日本だと高くてもその半額ぐらいです。

また海外ではレジでスマホをいじっていたり店員同士が話していたりと、日本基準で見ればあり得ないサービスです。

店先でのサービスならまだ大したことにはなりませんが、携帯プロバイダや保険のカスタマーサービスの質が低いため、私個人的にはスマホが使えなくなったり、廃車になったこともあります。

⑥あまり頑張らなくても快適に生きていける

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ざっくりまとめると、日本ではあまり頑張らなくても、敷かれたレールに乗っていれば快適に暮らすことができます。

誰もが高いバイタリティを持っているわけではない中で、そんなに頑張らなくても快適に暮らせることは非常に大きなメリットです。

海外在住者の中でも若いうちは海外でバリバリ働き、体力が衰えた老後は日本に帰りたいという声は多く聞きます。

日本に住むデメリット

①自然災害が多い

地震や台風をはじめ、日本は世界でも自然災害が多い国のひとつです。

海外でも自然災害が全くない国はありませんが、10年単位で国のどこかで大地震によって死者・負傷者が多数出るのはそれはそれで恐ろしい話です。

③給料・単価が安く市場が狭い

サービスの質がよく、値段も良心的なことの裏返しで、日本は単価も給料も圧倒的に安いため、いくらスキルがあってもぶっちゃけ全く稼げません。

市場も狭いため「世界的な実績をつけること」にもあまりアドバンテージがありません。

よっぽど日本が強い分野でない限り、一番体力があって知識やスキルを吸収できる10-20代、キャリアで一番脂がのっている30-40代を日本で過ごすことは大きな機会損失です。

④つまらないことへのこだわりが異常

日本は生活するのはとても快適ですが、快適すぎるため、世界目線で見たときに「つまらないことへのこだわりが異常」です。

例えば電車が1分遅れただけでも謝罪のアナウンスが流れる、というのは広い世界で見ればありえません。

メールの文言や丁寧語も本質的ではないですし、サービスの質に対する期待値の高さ、上下関係に伴う「つきあい」での飲み会や残業に対する「同調圧力」も海外では裁判が起こるレベルです。

日本ではこのような行為を「礼儀」と呼び、出世やキャリアに影響しますよね。

こういうどうでもいいことに付き合わなくてはいけないのは日本にいる大きなデメリットのひとつです。

⑤人間関係が陰湿

日本の「つまらないことへの異常なこだわり」が一番大きく表れるのが「人間関係」です。

能力にかかわらず「気に入らないから」という理由だけで人に足を引っ張られるのは、端的に言えば「快適に暮らせるので、他に大した悩みがないから」です。

「本質的ではないことにリソースを割かないと生き残れないシステム」では身に着けたスキルを全く生かせないので、優秀な人材は「よりきちんと評価してもらえる場所」にどんどん流出し、悪循環が起こっています。

「ノーベル賞をとった日本人」の多くが日本国籍を捨てているのが良い例です。

②世界レベルについていけてない

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何より日本を出てグローバルに働きたいと思っても、世界のレベルに大きくビハインドをとっているので移行するのがそもそも難しいということがあります。

日本人のほとんどは英語ができませんし、我々が英語を勉強している間、ネイティブは専門性を磨いています。

よっぽど日本が強い分野でもない限り日本人という個性が有難がられることはありませんし、どこかでよっぽど努力しないと海外で生きていくのは難しいでしょう。

まとめ

以上「海外移住者の私が考える日本に住むメリット・デメリット」でした!いくつか参考書籍も貼っておきます。ぜひ参考にしてみてください!

「役に立った」と思っていただけたら、シェアいただけますと幸いです。ブログやWEBサイトなどでのご紹介もとても嬉しいです!

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ABOUT ME
めお(meow)
めおです!アメリカで大学院を卒業後、現地企業を経てフリーランスで働くイラストレーターです。海外留学、海外キャリア、フリーランス、英語などが得意分野です。

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