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OPT(Optional Practical Training)の手続きと戦略、注意点【アメリカ就活|アメリカで働く】

こんにちは!めお(@meeowmiya)です。

アメリカ大学院留学を経て現地企業に就職し、今はグリーンカードを取得してフリーランスとして働いています。

この記事では OPT (Optional Practical Training) の手続きやルールについて説明します。

学生ビザ(F-1)を使ってアメリカに留学し、就学しているプログラムを終了した後はOPTという、アメリカで働くことができるF-1ビザのボーナスステージがあります。

私もアメリカで社会人として残留するための大切な第一ステップとしてOPTを経験しました。

この記事では、自身の経験を経て学んだ、知っておくべき情報や気をつけるべきポイントについてわかりやすく解説します。

OPTのルール

2021年段階でのOPTの制限は以下の通りです。OPTには就学中に始めるPre-completion OPTと卒業後に始めるPost-completion OPTがありますが、今回は卒業後に始めるPost-completion OPTに絞って説明します。

  • 学校が主催するOPTワークショップを修了していること
  • 自分の専攻分野と関連する仕事内容であること
  • 1年以上F-1ビザにて就学していること
  • 週20時間以上働くこと
  • プログラム修了90日前から60日後までにOPTを開始すること
  • 雇用主を学校に報告すること
  • 上記を満たしていれば転職・副業可

「専攻分野」の解釈に注意!

「自分の専攻分野」って人によって解釈が違う、かなり曖昧なワードですが、基本的に留学生オフィスとUSCISの解釈は「その学位を持っていないとできない仕事」です。

私はデザイン系の修士を卒業しましたが、だからと言って「デザインに関する仕事なら何してもいい」というわけではなく「デザイン系修士必須」のポジションでなければ認可を得られません。

なのでこの場合、例えば学部卒でも始められる「グラフィックデザイナー」では認可されません。

正しく手続きを進めていても、知らないうちにOPTルールを破っていたり、人手ほしさに騙すようなことを言う企業がいるので注意してください。最悪の場合USCISに報告されるとOPTやビザ剥奪になります。

私は、OPT期間中に日系企業の大型企業説明会にバイトで駆り出されたことがあります。

OPTについては「デザインも説明会も大きな意味ではコミュニケーションなので大丈夫」とのことでした。

結局断ったので事なきを得ましたが、これは最も重要な「留学生オフィスとUSCISの解釈」からはかけ離れていますし、学生の無知や仕事ほしさを利用しようとする人がいることの勉強になりました。

ビザ関係は「なるべくリスクをとらない」というのが正しい戦略です。

ビザ関係は失敗すると「アメリカで普通の人として生活する権利」である就労権や滞在権を剥奪されます。

このことを黙って「リスクがない」と言うような企業が従業員をどう扱うのかは見てとれますし、最初から関わらないのが賢明です。

新卒一括採用のないアメリカで就職を一番確実にするOPTタイムライン

OPT手続きはプログラム修了90日前から開始でき、OPT開始日はプログラム修了の90日前から60日後までの好きな日を自分で決められます。

OPT手続きが終わり、「OPTカード」が手元になければ就職先・開始日が決まっていても働き始められませんので、手続きやワークショップへの参加は早めに始めましょう。

詳しい手続きや必要書類はワークショップでカバーされます。詳細な情報については各校の留学生オフィスに問い合わせてください。

アメリカ就活は新卒一括採用であることは少なく、新卒も転職も同じように中途採用として扱われます。

いつ求人が出るかわからない上に、社会人歴の長い強者と競いながら就活するため、一番確実な就活戦略は就活時期を出来るだけ長くとることです。

そのためにはOPTを以下のようにスケジュールすることをオススメします。

  1. プログラム終了後60日後をOPT開始日にする
  2. 卒業前、できるだけ早いうちから就活を始める
  3. オファーをもらった会社で、始業日をOPT開始日に合わせる交渉をする

「90日ルール」対策と「雇用」の解釈

「90日ルール」とはOPT期間中、無職の合計日数が90日になるとOPTが失効するというものです。

そのため、満期でOPTを続けるためには「90日を止める」ことが時系列的に最優先です。可能なら一発で

  1. 90日ルールを止められる上に
  2. 理想の給料が出て
  3. ビザスポンサーももらえる

企業に就職できることが理想ですが、90日が迫っているのであれば、とりあえずでも良いので「雇用」を手に入れて90日ルールを止め、就活は続行するのがベストかと思います。

「とりあえず雇用」というと無理ゲーのように聞こえますが、 OPTにおける「雇用」の解釈は一般的な「雇用」の解釈とはちょっと違います。

そのため、あくまで一時的な方法ですが、90日ルールを回避できるためのハックが存在します(長期戦略として有効ではない理由も記します)。

「無給」でも問題ない

たとえ給料をもらっていなくても「分野に関係のある仕事」をしていればOPT的に問題ありません。

ただし、OPT中のゴールである「ビザスポンサーになってもらう雇用主を見つける」という意味ではグレーの可能性が高いです。

給料も払えない会社ではビザにかかるお金はおそらく捻出できません。

90日ルールを回避するための作戦としてはアリですが、将来性は低いです。

「起業」でも問題ない

起業とは「自分で自分の雇用主になる」という状態なので、OPT的には問題ありません。

しかし個人事業主だと取得できるビザの数がかなり限られます。

「無給」と同様、90日ルールを回避する作戦としてはアリですが、その後のビザ戦略がしっかりしていないとあまり意味がありません。

私は運良く卒業前から就活を始め、OPT開始日にビザスポンサー付き就職で内定を得ることができました。

詳しくはこちらの記事に書いています。

雇用主の報告には「サインする前のオファーレター」を!

いざオファーを受け、雇用を学校に報告できるようになったらまずサイン前のオファーレターを留学生オフィスに見せ、OPT的に問題がないか最終確認をしましょう。

OPTはF-1ビザの延長線上にあるため、学校がスポンサーであり、学校は移民局に対して生徒の責任をとる役割を果たします。

学校が「怪しい」と思うケースを認可し移民局に報告してしまうと学校のコンプラに影響するため、留学生オフィスも少しナーバスになります。

オファーレターは法的にかなり有効性の強い書類で信用性は高いです。

オファーレターには「自分の専攻に関係した仕事だ」ということと、「90日ルール」を破っていないことを強調しましょう。

そのためには以下の項目をオファーレターに入れることを雇用主と交渉してください。

  • 役職 (Job title)
  • 職務内容 (Job description)
  • 開始日 (Start date)

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