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TOEICは意味ない?受けるべき?海外在住者が解説するTOEICのメリットとデメリット

こんにちは!在米10年目、現地企業勤務のめお(@meeowmiya)です。

本記事では私自身のTOEIC受験や海外在住者としての意見をもとに、TOEICを受けるメリットとデメリットについてについて説明します。

本記事は次のような方にオススメです。

  • 英語学習を始めたてで、TOEICが正しい目標か悩んでいる方
  • 英語を必要とする職種に興味がある方
  • 就職活動に不安を感じている方

筆者は海外在住10年目のアメリカ在住日本人です。

現地企業で働いたのち独立し、主な仕事相手がアメリカ人であることからアメリカでビジネス英語を日常的に使って生活しています。

ABOUT ME
めお(meow)
めおです!アメリカで大学院を卒業後、現地企業を経てフリーランスで働くイラストレーターです。海外留学、海外キャリア、フリーランス、英語などが得意分野です。

TOEICは、英語力の客観的な指標として利用できる一方で、全ての英語力を網羅しているわけではありません。

そのため、TOEICを受けることのメリットとデメリットを理解した上で、自己の目的や状況に合わせて最適な選択をすることが重要です。

TOEICを受けるメリット

就職・転職に使え、キャリアアップに繋がる

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日本企業では、TOEICはビジネスシーンにおける英語力の指標として広く認識されていることは言うまでもありません。

そのため、特に英語力が求められる職種やグローバルに展開する企業では、TOEICスコアは採用の判断基準となり、スコアが高ければ高いほど有利に働きます。

また、すでに働いている社員に対しても、定期的にTOEICの受験を奨励し、スコアの向上を評価する企業もあります。

また、一定以上の高スコアは昇進や昇給のチャンスに直結する場合も多くあります。

英語や勉強への興味・関心をアピールできる

TOEICのスコアは、単に英語力を示すだけでなく、英語への興味や学習意欲を示すツールとしても活用できます。

特に就職活動や転職活動においては、自己PRの際にTOEICのスコアを挙げることで、求められる職務に対する意欲や能力をアピールすることに使えます。

客観的に数値化された英語力の指標になる

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英語力は抽象的な概念であり、人によって評価は様々です。

しかし、TOEICは一定の基準に基づいてスコアが出るため、英語力を客観的な数値で示す一つの指標となります。

TOEICが日本で広く浸透していることと合わせて考えると、TOEICは採用側にとっては大きな魅力になります。

特に大企業の新卒一括採用などの大量採用時には、一人ひとりの履歴書を細かく見ることは手間も時間がかかる上に、ヒューマンエラーも起こります。

そのため、スコアで足切りすることで簡単にエラーなく絞り込みができることは採用側の大きなアドバンテージになります。

また、自分自身でTOEICスコアを振り返り、強みと弱点を自己分析することで、今後の学習方針を決めやすくなります。

リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングでスコアが分かれて出るため、自己分析がしやすくなるのは便利ですよね。

ぶっちゃけ英語ができなくても"TOEIC攻略"ができ、高スコアを狙える

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後述しますが、TOEICで言うところの"英語力"は実際の英語力とは全く違う何かです。

そのため、TOEICは「英語力」よりも「テスト攻略力」がスコアに大きく影響します。

つきつめると、英語があまりできなくても、パターンを見出して傾向と対策を徹底すれば高スコアを狙うことが可能です。

たとえば単語やフレーズなど、TOEICで出題されるものは全体の英語力の0.01%ぐらいです。

「こんにちは」や「メールご覧になっていただけたでしょうか?」みたいなフレーズが日本のビジネスシーンでのほんの一部しかないのと同じです。

そのため、たとえば問題のコア部分を全部覚えてしまえば英語ができようができまいが関係なく高スコアが狙えます。

こういった場合、必要なのはパターンを分析する能力や記憶力で、英語力は全く関係ありません。

このように、TOEICの問題傾向や形式を理解し、効果的な解答戦略を習得することで、スコアの大幅アップが可能です。

短期間で高スコアを目指す場合は、英語力ではなく、具体的な問題解決スキルを身につけることの方が重要となります。

TOEICを受けるデメリット

英語ができるようにはならない

先述しましたが、TOEICは"TOEICで出題されるほんの一部の英語の理解度"を測るテストであり、本質的には英語力というより"TOEIC対策能力"を測定しています。

TOEICは独自の評価方法でスコアが算出されますが、基礎の基礎であるビジネス英語しか出題されないため、TOEICスコアのみから実際のビジネス英語のスキルは評価しようがありません。

そのため「スコアそのものだけ」を評価する一部の限られた場合以外では、英語力の指標になりません。

英語のビジネスシーンでは全く役に立たない

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TOEICは、ビジネス英語の基本になる定型文しか出題されず、実際のビジネスシーンで必要となる英語力はほぼ全く測定できません。

TOEIC対策だけでは汎用性の高い定型文に対する理解度しか出題されないため、ぶっちゃけペッパー君ぐらいの対応力しか身につきません。

実際のビジネスシーンでは、業種ならではの表現や専門性、文化的な理解やコミュニケーションのニュアンスなど、TOEICの範囲をはるかに超えた能力が求められます。

英語でSocial Constructという言葉があります。本質的ではない、人間がつくった人工的な概念という意味です。

私はTOEICにおける英語力はsocial constructのとても良い例だと思っています。

TOEICスコアで測定できるのは、本質に疑問を持たず黙って言われたことに一生懸命取り組んだり、長いものに巻かれる適応力です。

TOEICは英語力の指標である、という主張はこういった本音を隠すための建前として使われているに過ぎません。

TOEICを受けるメリットがある人とアピール方法

社会人

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すでに社会人として働いている人にとって、TOEICはキャリアアップの手段として活用可能です。

昇進昇給、転職活動など、における自己PRの一環としてTOEICスコアを活用することができます。

特に、英語が必要な業種に転職する際には「英語力・英語に関心がある」ことを示す材料として使えます。

自分のスキルや経験を強調しながら、TOEICのスコアを具体的な証拠として提示するとさらに効果的です。

大学生

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大学生の場合、TOEICは就活やインターン、奨学金申請などのシーンで大きなアドバンテージをもたらします。

特に、英語を必要とする職種を志望する場合には、TOEICのスコアが大きな差別化要素になるため、高スコアを目指すことで就職が有利になります。

また、大学生活においてはTOEICを受けること自体、学習意欲を示す指標になります。

そのため、TOEICのスコア持っていることで、就活以外のゼミやサークルなどの場面でも、意欲や能力などの自己PRアピールに使うことができます。

副業

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英語力の本質についてはさておき、TOEICは日本ではまだまだ英語力のわかりやすい指標として人気です。

そのため、TOEICで高スコアを持っている人はSNSを活用してTOEICのスコアをアピールし、英語に関する副業などに生かしていく土壌があります。

特にTwitterやInstagramなどを通じたSNSをうまく活用し、具体的なスコアや、それを達成するための学習方法などを共有することで、副業につなげていくことが可能です。

まとめ

以上、「TOEICは意味ない?受けるべき?海外在住者が解説するTOEICのメリットとデメリット」でした!

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