きつい練習は必ずしも効果的な練習ではない【やりたくない|対処法|乗り切る|乗り越える|やり切る|メンタル】
こんにちは!めお(@meeowmiya)です。アメリカでフリーランスのイラストレーターをしながら世界中のクライアントと仕事しています。
本記事では、いくつかの私の経験を通してきつい練習は必ずしも効果的な練習とは限らないという話をします。
本記事が次のような方に届くと良いなと思っています。
- 頑張っているのに成長できず、辛いのに耐えるのにも疲れてきた
- 時間を注ぎ込んでも変化が見られず、やる意味がわからなくなってきた
- どんなに辛いことに耐えて頑張っても現状が変わらないことに絶望している
部活や学校での教育から、私たちは「つらい=効果的」という考えが染みついていますが、効果的な方法は必ずしも辛いとは限りません。
私たちはつらいことを辞めることを「逃げる」と表現したりしますが、ツライ・きつい・しんどいという気持ちが抜けないなら、「やり方が間違っている」ことを考えるのが得策かもしれません。
それでは詳しくみていきましょう。
目次
きっかけ 10年悩んだ二重あごが3ヶ月でなくなった
つらい練習をすれば成長する、つらくない練習では成長しない、という理念に疑問を持ったきっかけは、10年何してもなくならなかった二重あごが3ヶ月で消えたことです。
食事制限やヨガ、ランニング、ストレッチ、マッサージ、小顔ローラー、ツボ押しなど何をやってもなくならず、逆に体重が増えることもありました。
太っていたわけではないのですが、どうしても二重あごだけはなくならず、からかわれたり写真に写りたくないなど、結構深刻でした。
しかし、ウエイトトレーニングを始めて3ヶ月で嘘のように二重あごがなくなりました。
一体どんなきついトレーニングをしたのか?というと、正直ウエイト全体的に全くしんどくありません。
- パーソナルトレーナーをつけたことがない
- 最初の1週間以降は筋肉痛も大して気にならない
- 「ウエイトをすること」への「嫌だな…」という苦痛がない
- 淡々とやることに苦痛がなく、何も考えなくていい貴重な時間である
- 毎日好きなものを食べている
唯一問題があるとすれば、ジムに行くのが面倒くさいぐらいでしょうか。
それまでは、食事制限やランニングがキツければキツいほど効果があると思い、短期間でかなり頑張って厳しい目標を達成していました。
このことがきっかけで、「つらい・キツい≠効果的」を疑うようになりました。
ダイエット以外でも
またその後、絵を描くという経験において「つらい・キツい≠効果的」を疑った結果、ウソのように上達するという経験がありました。
キツければいいってもんじゃない
それまでは疑問を持たなかった「つらい=効果的」は、学校や文化を通して植えつけられた考え方だと思います。
マンガを開けば、問題を解決するのは「頑張り」か「才能」の2択だけです。
部活や受験も同じように「努力すれば結果が出る」というのがメインの考え方です。
しかし、辛くなくても成長できることや、つらくないように工夫するやり方は教わりません。
また「つらくない=悪」という世界では、多くの人が「つらくならないように工夫する」という発想自体ができません。
本当に「効果」にコミットするためには、まず「キツければいいってもんじゃない」と気づくことが大切です。
つらさ・キツさと負荷の違いを理解する
このような疑問にお答えし、辛さと負荷は別物だという話をします。
例えば先程の話に当てはめ、ウエイトとランニングを考えてみます。
「つらさ・キツさ」の指標で言えば、長時間汗をかいて息を切らせ、エネルギーを消費し続けるランニングの方が圧倒的に辛いです。
走り込みがイヤだという人も少なくないのではないでしょうか。
一方でランニングに比べ、運動時間が短く、汗をかいたり息がきれることもないウエイトトレーニングは、「つらさ・キツさ」の意味ではより大したことないと言えるでしょう。
しかし、実際にかかる「負荷」は「つらさ・キツさ」とは全く別です。
辛くなくても、ウエイトトレーニングでは一気に限られた筋肉に非常に強い負荷がかかっています。
苦痛と面倒くささの違いを理解する
このような疑問にお答えし、苦痛と面倒くささも別物だという話をします。
例えば「学校・仕事に行きたくない」に対して、いじめやパワハラ、満員電車でのちかんなど、精神的・身体的に実害のある苦痛状態と、家でゴロゴロしていたい「面倒くさい」という状態は全く別物です。
もし「面倒くさいからやりたくない」であれば、心理トリックを使ったり強行突破したりして、無理やりにでも行動することは効果的であると言えます。
しかし「苦痛」での強行突破は、より強い苦痛への悪循環を起こします。
必要なのは続けることではなく、苦痛に感じない別のアプローチを模索することです。
自己啓発本を読むな
個人的な所感ですが、多くの人が実際には「苦痛」で悩んでいるのに対し、多くの自己啓発本はあたかも読者が「面倒くさい」で悩んでいると想定しているように感じます。
「苦痛」で悩んでいる場合は、心理トリックや強行突破など、長期的に悪影響なアドバイスに満ち溢れている本は読まず、専門医にかかることをオススメします。
効果的な練習法の見つけ方
達成感を指標にしない
「キツイ=効果的」という思考停止状態で"効果的な"練習法を探すのは非常に簡単です。
できるだけキツイことを選べばいいだけだからです。
また「キツイことをこなせる」ことに対する達成感も大きいため、インセンティブもあります。
しかし先ほどのつらさ・キツさと負荷の違いを考慮した上で、自分の伸ばしたい部分に合った正しい練習法を選ぶことが大切です。
キツイことをしたいという甘えが、成長を阻害する
をスローガンに、まず、達成感を指標から外してみてください。
また、つらいからという理由で今の練習法を続けていないか、省みてください。
「とにかく行動」をやめ、頭を使う
👆のような達成感だけ得られる最たる例は「とにかく行動」することです。
チェックリストをたくさんこなしているうちは気分がいいですからね。
しかし、本当に自分に合った練習方法は、かなり頭を使って模索しないと見つかりません。
ただ、いったん練習方法が見つかればしばらくは行動だけでオッケーです。
「とにかく行動」を1週間だけやめ、自分に合った方法を探すだけで効果がぜんぜん違います。
「もっと頑張る」を選択肢にしない
キツイ練習ができる人の多くは、十分に頑張っています。
耐えて頑張ってしまうため結果が出ない期間が長いことが欠点ですらあります。
普通に頑張って、成長が感じられない・楽しくないなら、解決策は「もっと頑張る」ではなく「頑張らなくていい他の何か」です。
まとめ
以上「きつい練習は必ずしも効果的な練習ではない」でした!
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