プロのイラストレーターが語る著作権【イラスト使用料】
こんにちは!めお(@meeowmiya)です。
こういった疑問にお応えします。この記事を読んで得られることは次の通りです。
- 法的トラブルに巻き込まれにくい方法がわかる
- 著作権、ライセンス使用料についてのプロの意見がわかる
- プロの著作権契約の使用例が見れる
トラブルがあったとき、法的処置をとるのは結局自分です。
①トラブルを避ける工夫をすることと②法律と権限を知ることで自分の身を守ることができます。
それでは詳しく見ていきましょう。
目次
まともなクライアントと仕事する
身も蓋もない話ですが、トラブル回避のためには、まず「そもそもまともなクライアントとしか仕事しない」姿勢が大切です。コンプラ意識のある企業と仕事すること、足元を見られないためにフェアな姿勢でいることを心がけています。
自信を持ってフェアな姿勢でいられるようになるには時間と訓練がかかるので、最初はできなくてもオッケーです。
ノーと言っていい
理不尽であればノーと言って構いません。理由を説明する必要もありません。
対等な関係であれば、仕事仲間の意見を尊重するのが当たり前です。
そもそも一方的な都合で理不尽を押し付けてくる人と長く働きたいですか?
条件をすり合わせられなければ、交渉決裂でオッケーです。
著作権譲渡では無償で修正しなくていい
著作権譲渡した場合、納品後の修正はぜんぶ有料でオッケーです。
自分が作ったものでも修正する権利がないのが著作権譲渡なので、そもそも許可が必要。
二次使用料と修正料がなければ修正に対応できない、でオッケーです。
ライセンス使用料は夢物語
会社員としてもフリーランサーとしてもデザイナーを経験しましたが、正直「著作権譲渡は当たり前、ライセンス使用料は夢物語」が現実です。
クライアントがライセンス使用料を渋ることのには正当な理由もあります。
- 制作時点で面倒なライセンス使用の管理を減らしたい
- 「法律違反の余地」をなくしたい
- そのためだったら今、高額払っていい
- 法外な価格なら他の業者を使えばいい
プロや企業でも交渉が難しいので、できなくてもあまり気負わない例になればいいな、と思います。
競業避止
同業他社と仕事しちゃダメという契約です。
著作権譲渡+競業避止だと、同じ業界で仕事できなくなるのでライセンス使用料をもらう、というパターンを聞きますが、個人的には「ライセンス使用料関係なく交渉決裂案件」です。
最終成果物のみ著作権譲渡
著作権について、私が最終的に落ち着いたのは「最終成果物のみ著作権譲渡」という形です。
医療系に特化していると言う仕事柄、同じような細胞や臓器を何度も描くので、ベクターファイルをライセンシングしておけば、他の案件にも何度も使うことができます。
法的処置のストレス
著作権侵害やライセンス違反に法的処置をとるのは結局自分です。
取り締まり、契約更新し、弁護士を雇い、起訴する…などのストレスや時間をかける価値があるかをよく考えてください。
私にとっては「法的ストレスを最小化する」ことはかなり大切なので、自分もクライアントもできるだけ縛らないスタイルです。
トラブルにならないために、まともな人や企業としか仕事もしません。
まとめ
以上、プロのイラストレーターが語る著作権でした!あくまでフリーランサーとしての一意見のため、免責事項とさせて頂きます。
「役に立った」と思っていただけたら、シェアいただけますと幸いです。ブログやWEBサイトなどでのご紹介もとても嬉しいです!
フリーランサーやイラストレーターとしての著作権をより詳しく知りたい方は、以下の書籍をオススメします。