アメリカ入国のファストパス、グローバルエントリーの申請方法
こんにちは!めお(@meeowmiya)です。アメリカ在住8年目、フリーランスのイラストレーターをしています。
本記事ではアメリカ税関の公式プログラムであるグローバルエントリーの申請方法について解説します。
グローバルエントリーに事前登録しておけば、アメリカ入国時に税関で列に並ぶ必要がなく、さらにアメリカ国内旅行でも手荷物審査で専用レーンを使って電子機器や液体を取り出さずにセキュリティを抜けることができます。
それでは詳しく見ていきましょう。
目次
Global Entry(グローバルエントリー)とは
Global Entry(グローバルエントリー)とは、簡単に言うとアメリカへの入国手続きのファストパスのようなシステムで、アメリカ入国の際に空港で税関審査に並ばずに、専用レーンやキオスクで入国審査ができるようになります。
US Customs and Border Protection (CBP)、日本語ではアメリカ合衆国税関・国境警備局が発行しています。
Global EntryにはTSA Precheckもついてくるので、アメリカ国内旅行もカンタンにできるようになります!
アメリカ市民・永住権保持者と提携国の国籍保持者が申請することができますが、残念ながら日本はグローバルエントリーの対象国にはなっていないようです。
今回は私が2020年に、そして夫が2021年にアメリカ永住権を取得したため、対象者になったという形です。
私と夫のグリーンカード取得については、次のエントリーをご覧ください。
Global Entry申請の手順
グローバルエントリーの申請手順は次の2つに分かれます。
- オンライン申請
- 面接
①オンライン申請
まずはオンライン申請について。
👇のリンクからアカウントを作成し、手順に従って質問に答えていき、最後に手数料を払って終了です。
手数料は2022年7月時点で$100で、一度申請が通ればTSA Precheckも含めて5年間有効です。
質問内容としては、次のようなものがありました。ぜんぶで30分もあれば回答可能です。
- 名前や生年月日などの基本情報
- 過去5年間の住所
- 過去5年間の職歴
- 車のナンバー登録(陸路での入国に必要。スキップ可)
申請終了後、1週間ぐらいでConditionally Approvedとなり、面接に進めるようになります。
公式には面接可能になるまで3ヵ月かかると書いてありましたが、あまり申請がない時期だったのか、拍子抜けするぐらい早く終わりました…
②面接
Conditionally Approvedになると、オンラインで面接の日時が選べるようになります。
しかし、1年先まで調べてもかなり田舎の州で3件ぐらいしか見つからず…
どうやら調べてみたところ、国際線でアメリカに再入国する際に面接が可能ということでした。Enrollment on Arrivalと言うそうです。
後日CBPからもメールでも案内がきました。
Dear Global Entry Applicant,
Instead of scheduling an appointment at a Global Entry Enrollment Center, you have the unique opportunity to interview for Global Entry when you return from your next international trip.
What is Enrollment on Arrival? Global Entry applicants who are conditionally-approved can complete their interviews, the last step of the Global Entry process, while they are clearing through United States Customs and Border Protection or Pre-Clearance.
Enrollment on Arrival (EoA) is ONLY available at participating international airports in the United States and select Pre-Clearance locations and is NOT available on domestic connections.Enrollment on Arrival is now available at the following locations:(以下略)
そんなわけで、一時帰国からアメリカに戻ってくる際、LAXの税関で面接という形になりました。
飛行機が到着後、カスタムに入る前に空港職員に「Global Entry」や「Enrollment on Arrival」というキーワードを投げかけつつ情報収集。
LAXの場合は税関を出た後、空港内の窓口で申請という形でした。
手順はカスタムや搭乗時の受付と同じで、パスポートを持って列に並び、順番がきたら制服をきた職員の質問に答えます。
面接自体は2分ほどで終わりました。
まずはパスポートなどの入国書類以外でアメリカへの居住証明を提出します。居住証明に使える書類は次の通りです。
- 米国運転免許
- 賃貸支払証明書
- 光熱費のbillなど
どうせ普段から持ち歩いていることもあり、私は運転免許証をみせました。
その後はバックグラウンドチェックと指紋採取で終了。特につっこんだ質問などはなく、和やかに終わりました。
面接終了時には、オンラインでのステータスがConditional approvedから「Approved」に変更するまで48時間ほどかかるということ、Approveに変更になってからは3週間ほどでカードがくることを伝えられます。
ここでアメリカあるある、48時間後どころか一週間経ってもステータスが変更されず、サポートに連絡した瞬間にApproveされるという事件も起こりました😅
まあ直近で飛行機に乗る予定もないので良し…という感じですね。
Approvedからは3週間後にキチンとカードが届きました!
費用と期間
おさらいすると、まず費用は$100で、通れば5年間有効です。
期間に関しては、公式見解では3ヵ月かかると書いてありますが、オンライン申請自体は1週間ほどで通りました。
面接は次の海外旅行(=アメリカ再入国)のタイミングのため、個人差があるかと思います。ここが一番ネックになる方も多いかと思います。
TSA Precheckとは
TSA Precheckとは、アメリカ国内旅行での機内持ち込み審査へのファストパスのようなもので、セキュリティ(手荷物検査)通過時に専用レーンを使うことができます。
また、通常手荷物検査でカバンから出すように言われる電子機器や液体などを取り出す必要がなく、靴やベルトを脱ぐ必要もありません。
こちらも先ほどと同じウェブサイトで申請可能です(再度リンクを貼っておきます)。
TSA Precheckの手数料は$50で、Global Entryと同様アメリカ市民、永住権保持者が申請可能です。
まとめ
以上「アメリカ入国のファストパス、グローバルエントリーの申請方法」でした!
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