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英語での難読漢字?英語ネイティブが発音しにくい日本の苗字とその解決策【音節|母音|音節|発音】

こんにちは!在米10年目、現地企業勤務のめお(@meeowmiya)です。

日本の苗字はその発音やスペリングの特性がローマ字と違うので、英語のネイティブスピーカーにとって発音しにくいものが多いです。

この記事では、私が普段から使っている難易度の高い10の苗字を取り上げ、ネイティブがなぜ・どのように発音するか、どのようにスペリングを変えればより正確な発音に近づけるのかについて解説します。

筆者は海外在住10年目のアメリカ在住日本人です。

現地企業で働いたのち独立し、主な仕事相手がアメリカ人であることから普段からアメリカでビジネス英語を日常的に使って生活しています。

ABOUT ME
めお(meow)
めおです!アメリカで大学院を卒業後、現地企業を経てフリーランスで働くイラストレーターです。海外留学、海外キャリア、フリーランス、英語などが得意分野です。

自分自身も変な発音で苗字を呼ばれることが多く、こういった苦労も日常茶飯事…

この記事では、楽しく英語の音節や発音について学んでいただけるきっかけになればと思います。

それでは詳しくみていきましょう。

なぜネイティブには日本語の名前が読めない?

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ローマ字読みすればいいだけなのに、なぜネイティブは日本人によくある名前が言えないのか?

こういった疑問を抱く方もいるかと思います。

原因は二つあります。

  1. ネイティブが使う英語の発音のルールがローマ字のルールとは違う
  2. 日本語でよく聞くような音でも、英語にはあまりない音の場合がある

これは、日本人が必ずしも単語を見て発音がわからなかったり、聞き慣れない音だったりすることに似ています。

英語の発音のルールは音節と呼ばれ、次のような本により詳しく書いてあるので、合わせて参考にして下さい。

Inoue(井上など)

難易度:★★★★★

Inoue」はネイティブにとって最難関で、私の周りでは一発で読める人はほぼいません。

特に"oue" の部分で混乱を招きやすく、英語では連続した “oue” の発音が存在しないため、どの音節を強調すべきか混乱が生じることが多いです。

「イナウィー」「イノウィー」「イナウェ」などのように読まれがちで、Enowayのようにスペリングすると、より「いのうえ」に近い形で発音してもらえる可能性があがります。

Maeda(前田)

難易度:★★☆☆☆ 

「Maeda」は“ae” の部分がひとつの音節として “ee” や “ei” といった音に変換されやすくで、日本語の “ae” の発音とは異なります。

そのため「メイダ」、 「ミーダ」などと読まれる傾向にあります。

Maaeda とすると、より「まえだ」に近い発音になります。

Aoki(青木)

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難易度:★★★☆☆  スティーブ・アオキの知名度により改善がみられていますが、「Aoki」は英語のネイティブスピーカーにとって難易度が高い名前です。

特に“Ao” の部分が一つの音節として解釈されがちで、「エイオキ」と読まれることが多いです(実際Steve Aokiもスティーブ・エイオキの方が音的には近い)。 

Aohki のようにスペリングすると、より「あおき」に近い形で発音してもらえる可能性があります。

Arai(新井・荒井など)

難易度:★★★☆☆   

「Arai」は「ai」の部分が一つの音節として「エイ」と読むので、日本語の “ai” の発音とは異なるため、「エアライ」、「アレイ」などと発音されることが多いです。

Araai あるいは Arah’i のようにスペリングすると、より「あらい」に近い形で発音してもらえる可能性があがります。

Saito(斎藤など)

難易度:★★★☆☆  

Araiと同じく、 英語の発音ルールでは’ai’が一つの母音として発音され  「エイ」と読まれるので「セイトー」と発音されることが多いです。 

発音をより「さいとう」に近づけるためには、Sightoeのような表記が考えられます。

Date(伊達)

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難易度:★★★★☆    

「Date」は英語の単語「Date」(デート)と完全に同じスペリングであるため、ネイティブは自然に「デート」と読みます。

Dahte あるいはDaté (eの上に記号、アキュートアクセントと言います)のようにスペリングすると、「だて」に近い発音になります。

Tsuchiya(土屋)

難易度:★★★☆☆   

「Tsuchiya」は、特に “tsu” から"chi"に繋がる部分は、英語にあまり見ない音であり、「ツチヤ」、「ツシヤ」、「トゥシヤ」などと読まれることが多いです。

Tsuuchiya のようにスペリングすると、「つちや」に近い発音になります。

Abe(阿部など)

難易度:★★★★☆

安倍元総理の知名度で少しマシになりましたが、Abeはエイブという英語圏でよくある名前に使われるものと全く同じスペルです。

名前が苗字に使われることもよくあるため、ほとんど反射的にエイブと読む人が多いです。

Abé(eの上に記号、アキュートアクセントと言います)のようにスペリングすると、「あべ」に近い発音になります。

Ueda(上田・植田)

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難易度:★★★★★

「Ueda」は「ue」の部分が一つの音節として解釈され、「ウェ」または「ユー」のように発音されることが多いです。

これは英語では “ue” の組み合わせがないためです。

Uedaは「ユエダ」、「ユーダ」などと読まれることが多いです。

Uweda のようにスペリングすると、「うえだ」に近い発音になります。

Yanagihara(柳原など)

難易度:★★☆☆☆

New York Timesのベストセラー作家にHanya Yanagiharaという有名な小説家がいますが、だいたい「ヤナガハラ」のように発音されます。

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「Yanagihara」は非常に長く、多くの音節が含まれているため、どの音節を強調すべきか混乱が生じることが多いからです。

Yanagihahra あるいは Yanagiihara のようにスペリングすると、より「やなぎはら」に近い形で発音してもらえる可能性があがります。

まとめ

以上、「英語での難読漢字?英語ネイティブが発音しにくい日本の苗字とその解決策」でした!

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めおです!アメリカで大学院を卒業後、現地企業を経てフリーランスで働くイラストレーターです。海外留学、海外キャリア、フリーランス、英語などが得意分野です。

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