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メディカルイラストレーション大学院受験のロードマップ

こんにちは!めお(@meeowmiya)です。アメリカでフリーランスメディカルイラストレーターとして活動しています。本記事では

メディカルイラストレーション大学院ってどうやったら入れるの?

という疑問にお答えし、私の体験談をベースにメディカルイラストレーション大学院受験までのロードマップをまとめました。

この記事を読むことで得られることは次の通りです。

  • メディカルイラストレーション修士課程の募集要項がわかる
  • 修士課程受験に向けたスキル習得のロードマップがわかる
  • 募集要項を満たすための戦略がわかる

本記事では前提として、私の受験した以下の北米メディカルイラストレーション協会公認プログラムへの受験準備について解説します。私の出願結果は以下の通りです。

  • University of Illinois at Chicago 合格
  • Johns Hopkins University 面接通過 
  • Toronto University 不合格
  • Augusta University 面接通過

それでは詳しく見ていきましょう。

出願の基本戦略

メディカルイラストレーションについて知りたい方は、まずこちらの記事をご一読ください。

アメリカでの受験は日本と異なり、募集要項さえ満たしていれば何校でも受験可能です。

また同じ専攻であれば各校の募集要項は大まかには同じです。そのため、全校の募集要項を満たすように準備し、全校出願することが一番理想的です。

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基本的に入試プロセスは二段階あります。

  1. 必要書類、ポートフォリオ、テストスコア提出
  2. キャンパス訪問、面接

準備としては前半にほとんどのエネルギーを使い、キャンパス訪問と面接でマッチングをみるといった印象です。

メディカルイラストレーションが学べる学校についてはこちらでまとめています。

それでは募集要項について見ていきましょう。

募集要項チェックリスト

募集要項は各校によって微妙に異なりますが、以下を全て満たせば全校出願可能です。

  • 学部卒、GPA 3.0以上
  • 志望理由書
  • 基礎化学の単位取得
  • 解剖学実習の単位取得(哺乳類または人体解剖実習が必須です)
  • 生理学の単位取得
  • 以下より二科目以上で単位取得:細胞生物学、発生生物学、分子生物学、免疫学、組織学
  • ポートフォリオ提出
  • TOEFL iBT 100以上(Listening 17, Writing 25, Reading 19, Speaking 25以上)
  • GRE Generalスコア300以上 

👆の募集要項を満たすことは、かなり難しく時間がかかります。

私は大学院を志してから出願まで4年かかりました。

専攻やライフステージによっては必要な単位を受講できないため、また美術のスキルが足りないためにどちらを準備するにしてもある程度の試行錯誤と時間をかける必要があります。

私の思う優先順位は以下の通りです。

ポートフォリオ >> 各大学との関係構築 >> 必須単位取得(足切り)> 推薦状、志望理由書、GPA >> TOEFL, GRE

最重要:卒業生・各校とコンタクトをとること!

かなり難易度の高い条件を戦略的にクリアし出願に持ち込むために、実際にプログラムを卒業した方に直接話を伺い、各校の入学課(Admission office)と出願前から連絡をとることが不可欠です。

このステップは受験過程において一番大切だと思います。こちらの記事に詳しくまとめましたのでご一読ください。

必須取得単位取得について

学部での専攻は問われませんが、理系分野の基礎単位を取得していることが基本です。

アメリカやカナダでは欲しい単位だけ取得するために一時的に大学が開講するサマースクールに通うことができますが、日本では理系学部に通っていないとなかなか難しいです。

理系単位へのアクセスがない方でも工夫次第でほとんどの単位を取得できます。

必須単位の取得はこちらの記事で詳しくまとめています。

ポートフォリオについて

大学2年でメディカルイラストレーターを志した段階ではイラストについては全くの初心者でした。

プロとしてのスタートラインに立つために私が通ったスクールは以下にまとめています。

これらのスクールでの課題をまとめることで出願用ポートフォリオを制作しました。

ポートフォリオ完成まで、合計4年を費やしました。

出願時の画力👇

TOEFL、GREスコアについて

GRE(Graduate Record Examination)とはアメリカ大学院におけるセンター試験の役割を果たし、基礎学力をみられます。

General Test(教養科目・数学、英語)とSubject Test(専門科目)の2種類があり、General Testのスコアのみが募集要項です。

TOEFLは留学生としての英語スキルの証明に使われます。

テストスコアの優先度は低く、大学院によってはGREは必須ではありませんが、足切り対策としてしっかり準備しましょう。

スコアには1年ほど有効期限があるため、1-2ヶ月の短期間で、時間に余裕があるタイミングで通勤時間などで勉強してしっかりスコアを取り、チェックをつけることがオススメです。

どちらも同じ「英語の試験」なので同時期に受験し、勉強期間をまとめることをオススメします。

GRE、TOEFL対策についてはこちらの記事にまとめました。

志望理由書(Personal Statement)について

  1. これまでの略歴
  2. 何を学んできて何が強みか
  3. なぜ大学院で勉強したいのか
  4. 大学院があなたを生徒にすることでどのようなメリットがあるか

など、ある程度決まった内容を1枚にまとめます。

簡潔かつ説得力がある内容に「大学院で勉強したい!」というパッションを盛り込む必要があります。

私は海外在住のメンターを通して三ヶ月ほどかけてブラッシュアップしました。

SoPについての理解を深めるための役立ちリンクを以下にまとめました。

海外大学院留学に特化した情報発信プラットフォームXPlaneでは現役留学生と受験生をマッチングし、SoPの執筆支援を行う執筆支援プロジェクトを行っているようです(リンクを見つけ次第追記します)。


推薦状について

メディカルイラストレーションは修士から本格的に始まるプログラムということもあり、それまでの研究経験やコネが最重要視されないかなり特殊な専攻です。

コネが最重視されないため、執筆者の経歴よりも自分のことを理解してくれている人に充実した推薦状を書いていただく方が重要です。

推薦状は以上のうち1校(UIC)のみ募集要項に入っています。

特に日本人の方に英語となると時間がかかるため、最低でも3ヶ月ほど余裕を持って執筆をお願いすることをオススメします。

私の推薦状は以下の三方から頂きました。

  • 指導教官
  • 美術講師
  • イラスト案件を頂いたクライアント

フォーマットがある程度決まっており、以下の内容をそれぞれ1枚にまとめて封をした状態で出願します(受験者は基本的に推薦状を見ることはできません)。

  1. 推薦者略歴
  2. 受験者との関係性はどのようなものか
  3. 受験者の強みは何か
  4. 受験者の弱みは何であり、どう改善でき、入学後どのような影響があるか
  5. 受験者を評価する上で参考にしたグループは何か

面接について

キャンパス訪問までは合格通知から日数が少なかったため、Skypeでの面接となりました。

主にデッサンにおける弱みについて聞かれ、どのように大学院生活に影響するか、どのように克服するかを聞かれました。

キャンパス訪問は通常まる1日かけて行われ、人柄やマッチングをみられます。

先輩や先生方の合議制で最終合格者を決めるため、参加しなかったことは大きなディスアドバンテージになり、実際面接で2校落ちました(情報を事前に手に入れられなかったのも今となっては惜しいと感じます)。

まとめ

以上「メディカルイラストレーション大学院受験のロードマップ」でした!人口は少ないですが、だからこそ人生をかけられる魅力的なキャリアパスです。イラストレーターとしての選択肢として、参考になればと思います。

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